「いいぜ、見つけてやる。」
「!!」
「何驚いた顔してやがる……。そういわせるつもりだったくせに」
「一生断られ続ける気がしてた」
「それだと一生取りつかれるだろッ、俺が」
さらっと一生追う予定だったかのようなセリフを吐かれたが、まあ聞き流すことにし、話を続けようとする。
時間は夕方を指そうとしていた。
「まず事故の日付はいつだ?」
「2000年の5月」
「それから……」
そういって振り向くと、そこい居た筈の彼女は居なくなっていた。
あの時、初めて会った時と同じように忽然と消えてしまった。
「幽霊は夜中に出るのが相場だろうが……」
なににせよ彼は、プロシュートはそんな幽霊の頼みごとを聞かなければならなくなったのだった。
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