世の中はポッキーの日



「世の中はポッキーの日らしいよ!」

「で、机いっぱいポッキーだらけなのかな?ななし」

「うん!いつもお菓子買ってる店のお兄さんに勧められてつい…」


僕の彼女は人が良い
そのため目の前の彼女の机には大量のポッキーの箱がある。

とりあえず、そのななしの行きつけの店のお兄さんという人には今度一言忠告をいれるとして、いま問題なのは一体その口車に乗って買わされたポッキーの消費法だ。

放課後になって出してきたそれは、彼女と先程から食べていてもあまり減ったようには思えない。


「つい、にしても量が多すぎるよ」

苦笑しつつ言うと彼女は申し訳ないと言った表情で口を開く


「いやー…あの、恋人と食べるって言ったらだったらたくさん買うべきっていわれて…
で、なんでたくさん買うべきか聞いたらゲームをするためにたくさん買っとけって……」


確実に口車にのせられている…
まあ、そういうところも可愛いんだけれど






いや、ちょっと待って、いまゲームっていった?


「ななし、ポッキーを使うゲームなんて知ってるの?」


「えっ…そのー、それは」


この反応からして全く知らずに言ったみたいだ。


「わかんないや、ごめん。もしかして、カキョ知ってる?」


「知ってるよ」


「本当!どうやってやるの?」


期待の眼差しで見てくるななし
……一体教えたらどうなるんだか

「じゃあ、まずポッキーをくわえて」



ーーこの後彼女が真っ赤になるのは誰もが予想のつくこと。




せっかくだから、残り全部そうして食べようか?





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