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【誕生日を祝うために一人犠牲にしたら大変なことになった。】
「と言うわけで早速だがななし、君の手で(自主規制)を(禁則事項)って(お察し下さい)してくれないか?」
「あの、ピーが多くて一切わからないんですが」
そうななしが言うと吉良はもう一度言い直そうとした。しかし聞いてもまたピー音が入ると思い、言わなくても良いですと言いやめさせた。
聞こえないにしてもこのピー音からなんとなく予想はついており、仮にそれ以上の事だったら嫌だったからだ。
「てかどうしたんですか?急に家に呼び出したかと思えば変なこと言って……」
いつも変なことは言っているが、この日の言葉は正直いつも以上だった。
その理由を訊くと、吉良は一枚の紙を取り出しななしに渡した。
ななしはうけとると中身を読む。
「『誕生日おめでとうございます』……あ、吉良さん誕生日なんですか、おめでとうございます」
「問題なのはその面じゃあない」
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