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私にとっては過去の出来事だ | ナノ
Facendo compere
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「今日の事はもう聞いている。どういうつもりだ、プロシュート」
「うちのチームが女を隠しているのと、うちのチームに出入りする女がいる。どちらの方が変なのか考えた結果だ。」
※※
「あー、これは怒ってるねリゾット」
「ですよねー……」
「命令無視の上反省の色なしに意見突きつけられたら誰でもキレるだろ。」
(ザマァ。)
場所はリーダーの部屋前。相変わらず、いや、変わったら困るけど何か威圧感のある黒いドアの前に、私とギアッチョとジェラートとイルーゾォは居た。
居た、と言うのはただ居るわけじゃなく、御覧の通り聞き耳を立てている。
時刻はあれから随分経って夜。それも深夜手前。
メローネ以外全員が帰宅した状態。
だれが伝えたのか一切分からないけれど、リーダーの耳にやっぱりあの外出が届いたようで、現在お説教中?というやつだ。
なんやかんやで私も楽しかったし、私も怒られるべきではと思ったのだけれど、リーダーの耳に入ったのは私が無理矢理という形で連れて行かれたことと、兄貴が私も半ばノリノリだった事を全く言わないから、私はお咎めなしと言う状況。
『だからと言って……!!』
「何か心苦しい、すごく……。」
「こうなって当然だろ。オメーが心配することじゃあないぜ」
「でも、ギアッチョ……」
イラついたリーダーの声が聞こえるたびに申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
だからと言ってここで出て行っても何になるわけでもない。
と、いうかこの空気で出ていけない。
「由紀は優しいねー、ここにざまあみろって感じに人の不幸は蜜の味とばかりにニヤニヤ聞いてるやつがいるのに」
そう言うジェラートの目線の先にはイルーゾォが居る。
………別に
「ニヤニヤなんかしてねェよッ!人聞きの悪いこと言うなッ!!」
うん、別にニヤニヤしてるようには見えなかった。
生き生きしてるようには見えたけれど、ニヤニヤはしていなかった。
「にやにやもしたくなンだろ、あのジジイが怒られてんだからな」
……イルーゾォといいギアッチョといい、兄貴ってあの、嫌われてるの?
そんな疑問が私の中に生まれる。
「嫌いって言うより、反抗期とかみたいな?」
「あぁ、そういう……え?」
今、私は疑問を口にしていただろうか?多分していないと思う。
していないなら、なんで答えが返ってきたんだろう?
どういうことかとジェラートを見るけれど、その答えが返ってくることはなかった。
『………っつーことだ、これが一番だろ』
「チッ、制裁は無しか。」
「舌打ちするようなことじゃないよ……よかった。」
本当に、反抗期ってレベルなんだろうか。そのまえに、反抗期って……。
とりあえず話も終わったみたいで室内は静まり返る。
そして、部屋を出るのか足音が
足音、が?
「…………」
「………」
足音が近づいていくるという事に気付いた時にはドアは開いていた。
ドアは開いていたし、出てきたリーダーと兄貴とバッチリ目があった。
「盗み聞きとは随分と良い趣味じゃあねーか、オメーら」
嘲笑交じりに兄貴がその場に居た、私とギアッチョとイルーゾォに言う。
あれ、ちょっと待って、ジェラートはどこに行ったの!?
は、はやい……。
「えっと、あの……リーダー」
「今日からお前にスタンドを隠す、誰か一人を同行に付けるという条件で外出を許す。」
「へ?」
外出については私も結構ノリノリなところがありました!と白状しようとした瞬間、リーダーが意外な言葉を口にした。
条件ありの、外出許可?
「ッ、マジで言ってんのかよリゾット!?」
「生きている人間、それも女なら無理に隠すのは難しい。プロシュートの言うとおり、出入りしている女の方が不信ではないからな。」
つまり、堂々と仲良くしている人でいるのが一番いいってこと?
確かに変に隠すから余計に怪しいとかあるし……。
「確かに不振じゃあねーかもしれねぇが……」
ギアッチョがリーダーに反論を続けている。やっぱり、外出したら逃げられるとか思われているのかな……それはそれで信用されていないみたいで悲しい。いや、信用されていないんだろうけど。
「お前の気持ちはわからんでもないが、決定事項だ。イルーゾォ」
「……ッ、何?」
自分は関係ないと踏んで立ち去ろうとしたイルーゾォに声をかける。
ギアッチョは話はまだ終わっていないと言っているけれど、もう説明することはないとでも言うようにリーダーはその返答をしなかった。
Prima _ prossimo
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