「誕生日だね!!」



「お前のか?」



「違うよ!!今日はカキョの誕生日でしょ」





と言うわけで8月、誕生日です!

なにしようかな、やっぱりケーキ作ったり?それともプレゼント買いに行ったほうが?



あ、ケーキは当たり前のものだからプレゼントとは別か……。





「………今日、な。でその今日0時に人を呼び出してどういうつもりだ?」



「すいません、結局プレゼントどうしたらいいか決まってないんですアドバイスください」





困ったことに、男の子の好きなものなんかわかりませんでしたとさ!



……一か月前から悩んでこの結果なんだもん。



「だから最近眠い眠い言ってたのか。……本当にバカかてめーは」





「な、なんとでもいえっ!だから男の子は何をもらうと嬉しいかを教えてくださいお願いします」



「お前、テンションがおかしくないか?」



「寝てないから」





一か月前から何がいいか考えに考え、平均睡眠時間5時間という微妙な数字で今に至る。

インターネットだって利用したけれどしっくりと来る答えはそこになかった。





「本人に訊けばいいだろ」





「だめだよ!あげた時の感動がなくなっちゃう!」





「だったら他のやつに訊け」





「もう聞いたもん。聞いたけどジョセフさんはなぜか銃弾渡してくるし……」





「………じじい」



確かにあなたのハートを狙い撃ちします!って宣言ぽくていいけど、それ誕生日に渡すもの?だし。



「テレビゲームとかでいいだろ。いつも一緒に居るんだ、あいつの欲しいもん大体わかってんじゃあねーのか?」





「……たしかに、わかってるけど」





「じゃあ……」





「カキョ、欲しい新作ゲームは予約できるのと同時に予約してるから」





「…………。」





ゲームだったらスグにめどがたつのに、それもだめ。

プレゼント選びがこんなにも大変だなんて……。





「もういいんじゃあねーのか、ケーキだけで」



「……形に残らないけど、いいのかな」



「しるか。俺はもう寝る」



「うー、薄情者」


「なんとでも言え」


といっても、最終的には私が決めてプレゼントしなきゃいけないわけなんだけど……。

でも、本当にどうしよう……。
うぅ……寝ないで考えよう。



「……どうせ寝ないなら今のうちにケーキつくろ」



ケーキが出来上がる前にいい案が出ると良いんだけど……







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