それはもう深く長い花京院のため息を去り際に聞いた


間違えなくそのため息を次にするのは俺だ


だだっ広い家の一室

そこには花京院の悩みの種がいて、俺に相談があるらしい


「莉緒、俺だ」

「あっ、入ってどうぞ」

少し疲れた声

「で、何があった」

莉緒は目を泳がせ、あーっとかうっーなど言いよどむ。

「はっきりしねぇなら帰るぞ」


そう言えば腹がきまったようで口をひらいた

「実はカキョが私よりもプロポーションのいい女の子がいっぱいいるエロゲ持ってたの……死にたい」

「はぁぁぁぁあっ」
見ろ、やっぱり予想通りになった

それにしてもこいつら俺をなんだと思ってやがる。







「そんなため息しないでよっ!!私真剣に悩んでるんだから」


「知らん」

承太郎が冷たい
しかし私がそんな態度で話を終わらせると思うな

「カキョだって男の子だしそういうの持ってるの百歩譲って許す、つもりだったけど何アレ!!なんであんなボンキュボンなのっ!!私へのあてつけかッ」

自分で言うのもなんだけど私はきれいなまな板体系です。はい、泣けてきました



「どうせ私は子供っぽいですよ!!いいんですよ貧乳はステータスって言ってたもん」

承太郎は何かを言う様子がない

「………カキョはあぁいう子がいいのかな。」


「………」


「そういうことやりたいのかな」


「………」


「承太郎はどう思う」


「俺に訊くな」


うっ、やっぱり冷たい返事。予測はしてたけど傷つく


「あー…熱くなりすぎてたね。話し聞いてくれてありがとう。少しスッキリしたよ」

これ以上は承太郎に悪いとおもって話しを切り上げた時だ


「お前は花京院がもし"そういうこと"を求めたらどうすんだ」

「えっ?」

意外な所をつっこまれた。

「えーっと承太郎さん、なぜそこなん「どうなんだ」」

鋭いッ、なんでそんな鋭い目つきでよりにもよってそこを聞くんですか。

しかも聞くまで逃がしてくださらないようですね承太郎さん。
「まっ、まぁ…かっかっかっカキョになら………別に……ぃぃ……」


「そうか」


「てかなんでそんな事聞くのッ!!」

話はカキョの部屋にあったエロゲだったはずだ

「いや、お前が変な事を口走るから気になっただけだ」

なっ!?
こっちは真剣だというのに
一週間も悩んだんだぞ

「うぅ、もういいよ。」

「なら行くが、ひとつ言っとく」

「え?なに」

「そのゲームはおそらく花京院のじゃない」

「えぇっ!?なんでそんな事、いや違ってくれたら嬉しいけど。じゃあ誰か仕込んだの」

「かもな」


溶かす。もしそんな事をした不埒な輩がいるなら跡形も残さず溶かす。

「承太郎は心当たりあるの」

「多分」

「教えて」

「……まぁ待て、確認してくる」



……………………………

「よぉ、承太郎じゃねえか。どうした」

「ポルナレフ聞きたい事がある」

DIOとの一件後着いてきて観光といい居座っているこいつ。
俺の家に転がり込んだりするが花京院の所にも行っていた筈。

「花京院と莉緒の事どう思ってる」

「あぁ、あいつらか。仲良いのはいいが、花京院はもっとこうガッと男を見せるべきだな」

やはり
前にも似たような事は言っていた

「だから花京院の家に仕込んだな」

「おっ、あの野郎やっと気づいたか。どうせあのヤサ男は経験なんざないだろうから、ゲーム好きのあいつにプレゼントってな」





[ 12/20 ]

*prev]next#
しおりを挟む

×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -