ポルナレフと話していると、いつのまにかカキョがハイエロファントを出していて、ポルナレフをどついていた。
といっても小さいからたいした威力はなく、ちょっと痛いくらいみたい。
「今お姉さんはぼくと遊んでいるんだ。邪魔しないでくれ」
ツンっとした態度。え、なにこの子可愛い。保育園の先生の気分。
「邪魔って、さっきおめーやめてとか言ってたじゃねーか!」
「言ってない」
「はァ!?」
「あー、喧嘩はだめだよ喧嘩は!それもスタンド出さないの!」
子供特有の喧嘩と言いますか、なんだろう。めちゃくちゃ可愛いっていうのとなんかお姉さん扱いがなんか嬉しい。
とりあえず二人の喧嘩を止めようとしているとまた服をちょいちょい引っ張られる。
「あ、承太郎。」
小さくなってもなんか承太郎だねー。
なんて変な話だけど、態度とか、オーラがなんか承太郎って感じがする。
「どうしたの?」
特になにもいってくれない。
どうしたというのか一体。
と、ちょっと心配になっていると
「……ありがとう」
「―――っ!……ど、どういたしまして。」
目をそらしながらそういうこと言うのは反則でしょ……っ!
子供ながらにこんな技を持ってるとは……流石承太郎、後のモテ男……!
子供にときめいてしまうところだった……危ない!
「お姉さん!何してるの」
「え、ちょっと色々ありまして」
言えない、子供にときめきそうだとか子供に言えない!
「お姉さんはぼくと遊んでいればいいの!」
「おい!お姉ちゃんになに言ってんだよ!!」
「君には関係ないよ」
「て、てめーさっきから……おれだってお姉ちゃんと話したいのに……ッ!」
なにこのカキョ、独占欲?なにこれ可愛いすぎるでしょ!!
「じょ、ジョセフさーん」
「モテモテだな、お姉ちゃん?」
ジョセフさんがからかい半分に言う。
「えっと、ティッシュを……」
「どこか怪我でもしたか?」
「いや、鼻血が出そうで。私が。」
「女の子が鼻血ってどーよ?」
あんまりよくない。いや確実よくないとは思うけど……
出るものは仕方ない!
「これ、よければ。」
「あ、どうも。ありがとうございま……ってアヴドゥルさん!」
ジョセフさんより先にアヴドゥルさんが私にティッシュをくれる。よしこれで鼻血がでても大丈夫!
じゃなくてアヴドゥルさんも小さい!カキョとかと比べると年上っぽいけど小さい!
「いえ、先ほどのこともありますし、気にしないで下さい。」
「あ、でもさっきのはジョセフさんが……」
めちゃくちゃ礼儀正しいですねアヴドゥルさん!なんかようやく一息つけた気がしますよ!
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