短編 | ナノ
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「「それはダメ(だ)!」」


二人の声が重なる、さすがのにジョルノも少し驚いた。


「私はフーゴのこと好きだから教えてもらってるの!」


「僕はヨシノのこと好きだから教えているんだ!」



同時にまた言う。

二人は顔を見合わせた。


他の全員は唖然とし、まるで一瞬時が止まったようだった。


「…ヨシノいま、なんて?」


「フーゴこそなんて?」


「ヨシノのほうから先に」

「いや、フーゴいいなよ」

「言え」

「だが断る」


「言えって言ってるのが分からないのか!!」


「そっちこそ言えって言ってるのが分からないの!?」


手当たりしだい近くにあったものを二人は持ち、それを互いの顔面向けて投げた。


「おい、二人ともやめ…」


ブチャラティの制止むなしく、それはお互いの顔に当たった。

皿、それもケーキ付き。


「わー…勿体ねー」


ナランチャがそれを見て言った。


「…とりあえず二人とも顔を洗ってこい…」

「「…」」


二人は無言のまま洗面所に向かった。





「つか、あれ告白だったよなァー…」


二人が行ってからミスタがつぶやく。


「ブチャラティ、あの二人は一体…」


「…俺にもよくわからない」


ジョルノが訊くも、ブチャラティにもあの二人はどうしたのかわからなかった。



「ケンカップルってやつだな」



「え!あの二人付き合ってるのか!?」


アバッキオが言ったことにナランチャが反応する。



「今はまだケンカ友達くらいだろうがな」




その言葉に、場にいた全員は確かに、と納得するのであった。




――あなた達はどんな関係ですか?



「「ああ、一体私(僕)達は何がしたいんだか…」」


想いが伝わるまではまだ遠く



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