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あれから季節がめぐって、
任務をしたり、また勉強でもめて助けて、たまに一緒に遊びに言って。
相変わらずの日々を過ごして。
新入りが入って、とんでもない事件が起きて。
そういえば、あれからどれくらい経ったのか。
事件の中で何回も死にかけたり、ねらわれたり。別れたり。
それでもずっと一緒にいて
「ねえ、ずっと一緒にいてくれるんじゃなかったの」
あなたが先に旅立ちました。
※
また一年たって、私は相変わらず組織にいます。
あなたの死んだ日が巡ってくると、とても寂しくて、あの日の喧嘩の時に流した涙以上に涙を流したりします。
過去の私へ、願いはかないませんでした。
もう、彼は私の隣にいません。
だけど、今私は変わらず幸せです。
ありきたりな言葉かもしれないけれど あなたに出会えたこと が幸せだったから。
ずっとずっと、言えないままいたけれど、今日こそ言います。
「あなたを、あなたを愛してるよ。」
また違う時に出会えたらいいなって思いながら、生きていく。
※
たとえば世界が明日、終わるとしたら
「どうする?」
「難しい質問すんなよ……ヨシノはどうする?」
質問を質問で返すなと怒りたいところだけれど、私は笑ってナランチャに答えた。
「私の場合は……単純なんだけどね……ナランチャのそばにただ居たいな」
この願いが、100年先までずっとかなうといいと思った。
未来の私、その時も私はまだ彼の隣にいますか?
――メリーメリー
song by 初音ミク
−一巡した世界−
「ヨシノ、もし俺が先に死んだらどうする?」
「え?何突然……ナランチャらしくないこと言って」
テレビとかにでも影響されたの?とヨシノが苦笑しつつ言う。
「どうするか答えてって」
答えをせかすナランチャに、ヨシノは考え悪戯な笑みを浮かべて
「すぐ忘れて、すぐいい人見つけちゃったりとか」
「えッ!?」
あまりのリアクションにヨシノは笑いを噛み殺しながら
「うん、本当に」
とからかい半分で言う。
「本当にッ、マジで?本気で言ってるのかよッ」
そろそろからかうのをやめるかとヨシノは
「そんなわけないよ、もちろん嘘」
と笑って言うと、
「な、なんだ嘘か……良かったァ〜……」
と心底安心したようにナランチャが言い、それを見て耐えれなくなってヨシノは吹き出した。
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