短編 | ナノ
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「……違う。」


色々格好つけたことを言ったけど、違うよ。


君が居ないから息がしづらいんじゃあない。君が好きでたまらないから息がしづらいんだ。


これから死ぬのをやめるのは君が許してくれるのかわからないからじゃあない。生きていないことが難しいからだ。



そして、僕は君を止めなかったことをずっと悔いている。

嫌われても、否定されても。


でもあの時付いていって君の代わりに死にたいと今でも考えている。





酸素の足りない脳じゃ君の事以外は考えられない。


だから、さようならと言ってヨシノと別れることは相変わらず出来ない。



だから僕は遠距離恋愛をしている。





あの世とこの世二つの世界



多分一方通行の



――遠距離恋哀




回りから気持ち悪がられるくらい今愛するなんてバカみたいだけど。


君が生きているときに気持ち悪いくらい愛せばよかったけど。





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