スタンドの有効活用



「次に出すのはカ○リューですね?」


「………」


「YES、じゃあこのままでいきますか。」


「このまま…ちょっとテレンスあなた水タイプに氷技覚えさせてあるだなんて卑怯よ!」


「じゃあ変えればいいじゃあないですか、手持ち後すべて水に弱いみたいですけど。」


ユーリが悔しそうに床をバンと一回殴ると、テレンスは台バンはやめてください、と言った。

そんな二人の様子を見て、一体何をしているんだとDIOは思った。


「……負けた。テレンス、スタンドを使うだなんてずるいわよ」


「アトゥムを使ったのは最後の一回だけですよ。勝敗にはなんの関係もありません。」


ユーリにしては珍しく表情を百面相させていた。

現在は落胆している。


「スタンドを有効活用することってすばらしいと思うわ。」


DSを閉じてふとユーリはつぶやく。


「ここで出会ったのはテレンスにヴァニラ、エンヤだけどみんな戦闘以外にもつぶしのきくスタンドだったわ。」


「ユーリ、私はどうした」


「だってDIOの能力はつぶしがききすぎてもうなにかいいもの。」


「うりぃ……」


軽くあしらわれるDIO。ユーリの話はまだ続く。


「YESかNO、それだけわかるだけで戦闘って意外とどうにかなるものよ。そのうえそれがわかるだけで大抵の事がどうにかなるじゃない。」


「そうですかね?」


「現にさっきだって私を失意の底まで落としたじゃない。」


「そこまでやっていませんよ」


したわよ、と返しユーリはドアを開ける。


「そんなところで相変わらず私に敵意を向けていないで入りなさい?」


そこには相も変わらずユーリに警戒を解かないヴァニラがいた。


「貴様…またDIO様をないがしろにするとはどういうことだ」


「別にないがしろになんかしてないわよ。そういえばあなたのスタンドも使い勝手がいいわよね。

掃除機いらず」


「掃除機……?」


ユーリがくすくすと笑いながら言うと、ヴァニラは額に青筋を浮かべて明らかに怒っている。


「勝手に掃除機にするなッ……今日こそは暗黒空間の中にばらまいて……」


「あら?でもこの前あなたテレンスに掃除頼まれた時ゴミを全部クリームに「まて、お前何故そんなことを「ああ、そうね、掃除機じゃあないわ。ゴミ収集車いらずね。」


ユーリの言葉に一同がヴァニラを見る。


「……アイスよ、日光に当たりたくないという気持ちはわかるが…それはさすがにどうかと……」


「DIO様!何故目をそらすのですかッ!」


DIOはヴァニラにフォローを入れたが、明らかに目をそらしている。


「ヴァニラ、スタンドには食事を与えなくても死にませんよ?いつも壁とか与えてますが……」


「そんなことは知っている!」


テレンスは呆れ顔でヴァニラに言う。


そんな様子を見てユーリは


「言っちゃいけなかった事かしら」


などとくすくす笑いながら言う。

その言葉がヴァニラの怒りをヒートアップさせる。


プッツンと聞こえたような気がした時にはクリームがユーリをのみこもうと突進していた。


「この場で始末してやる小娘ッ!」


「同士討ちはやめろと言っているだろう!」


「ユーリ、DSだけは片づけておきますね。」


「どこまでマイペースなのだ!お前は」


こうなるといつもの通りDIOだろうと止められない。


そういうのは専門外ですからとテレンスはDSを二台持ち違う部屋に持っていく。




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