一日メイド罰ゲーム



その出来事が起きたのは、DIOが夜のカイロの街に出かけてすぐの事だった。


「〜〜♪」


鼻歌を歌いながらユーリは暗い部屋の中Wi○のマ○オカートをしていた。
軽快な音楽とゲームの中のキャラクター達の声が静かな部屋の中に響き、時よりユーリがよしっなどと声を漏らす。


「……なにをしているんですか?」


「みればわかるでしょっ……ゲームよゲーム」


「ええ、楽しそうに私のW○iをしているのは知ってますよ。何故こんな時間にやっているのかに関して私は聞いているんです。」


そう、ここはユーリがいつもいるDIOの部屋でもない、テレンスの部屋である。
その問いかけにユーリはちょっとこのステージが終わるまで待ってというと、またゲームに集中する。



「5秒以内にホーム画面にしないと電源落とします。」


「いや、簡単な理由よ。暇だからゲームやろうとしてここに来ただけで。」


テレンスの言葉を聞きすぐにホーム画面に切り替えると、ユーリはテレンスのほうを向き答えた。
その表情には少々の焦りとごまかそうとする感じがみられる。


「わざわざ、人が寝ている横でですか?」


「ふふっ、だって○iiはここにしかないんだもの」


「ふふっ、でごまかせませんよ。」


「はい。……でも暇だったのよ。P○PもD○もやっても何か違うってかんじで」



珍しく反省している様子でユーリは言うが、テレンスはあからさまにイラついた感じでその言葉に相槌を打つ。普段怒る時よりも怖いのは寝ている所を起こしたからか。

部屋から問答無用で追い出され、明日のティータイムをなしにされる前に謝って出ていくか、そうユーリが思っていた時だった。


「そんなに暇なら、対戦してあげますよ。」


「悪かったと思ってるわ……え?」


ユーリは自分の耳を疑った。聞こえてきた言葉は意外にも叱咤などではなかったからだ。
テレンスはユーリの隣に行き、もう一つのコントローラーを持つ。


「ただし、こんな時間にやるのですから負けたら罰ゲームありで。」


「罰ゲーム!?嫌よ、さすがに人形になんかなるのは……」


「勝てたら貸しますよ、W○iもP○3も。罰ゲームに人形は含みませんし。」


「是非やらせてもらうわ。ステージはここでいいわね」


ユーリは罰ゲームに人形はなしという事と、勝てばゲーム機を貸してもらえるという事を聞き掌返してやる気満々の態度でまたゲーム画面を見た。

この理由としては、ユーリはこのゲームに関してはテレンスに対戦を挑んで過去数回勝ち、自信があったからである。



「では、今回は100%本気で行かせてもらいます」


「100%……100%!?ちょっと、なによそれ今まで本気出してなかったみたいじゃない」


「今までは……まあ30%ですかね」


「どこの弟よ……あ、あなた弟だったわね……。」






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