雨の日



「雨の日って、嫌いなの。」

夜、ユーリは窓を閉めてから言った。

外は雨が降っている、エジプトでは珍しい事である。

ユーリは雨は嫌いだわ、などと何回かつぶやきながらDSを開いた。


「雨は、嫌いなのか?」


そんなユーリを見てDIOは訊いた。

現在夜、DIOの部屋。DIOは映画チャンネルを見ていた。


「大嫌いよ。雨の日は出歩くこともできないもの。」


「日中は出歩くことができるのにか?」


「まあ、すごく苦手という程度よ。死にはしないわ。」


DSの起動音が室内に響く。

静かな映画のせいか、DSの音と雨の音が目立つ。


「夜だからかしら、ずいぶん静かな映画ね。」


「ん?これは呪○といってハリウッド版もやったジャパニーズホラー」

「ああ、うん。知ってるわ。ホラー特集だったのね、静かだと思ったけど。」


ときより、なんの音声かわからない音が聞こえる。


「なかなか面白いぞ」

「それはそれは。次にはリ○グでも見ることをお勧めするわ。」


「それはもう見た。」

日本の井戸はあんなものが住んでいるのだな、と言っているところ明らかに間違った日本の知識を付けたのだろう。


「○怨、終わったわね。次は何をやるの?」

このチャンネル、24時間ほぼノンストップやっているだけあり、夜中に暇を持て余す二人にはいい暇つぶしとなっていた。


「アメリカの映画だ。」

そうDIOが言うと、CMが終了し映画の放送が始まる。

ユーリもDSをやめ、その映画を見ることにした。




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