憂鬱
「DIOに憂鬱シリーズを貸したのよ。」
「……何貸してるんですかあなたは。」
テーブルに座り、話しているのはユーリとテレンス。
この部屋は、現在ケニーGの能力を使いどこかの学校の一室のようになっている。
「この世の中にいる未来人や宇宙人はすべて、私のもとに集まるがよい!」
「不思議なものならこの館に大体集まってるって言うのに……」
そう、ユーリに借りた本を読んだDIOは感化されていた。
「ロードローラーの実物を見てその名前を叫んじゃうような人だとは知ってはいたけどここまでひどいとは思ってもいなかったわ。」
「ああ、こんな状況になったのはユーリのせいだったんですか。」
「なんか、謝るわ初流乃。」
本を読んでいたジョルノが、ユーリの言葉を聞き言う。
それに罪悪感を感じユーリがジョルノに謝った。
この笑えない状況をどうしようと思ってはいるが、解決策は見つからなかった。
「このDIOが団長だとすれば、初流乃が長○、ヴァニラが○泉だ」
「いやよ、こんな古○君。」
「だとするとみ○るはだれに」
DIOがよくわからない事を言い出すと、ユーリとテレンスがつかさず突っ込みを入れた。
「そして、ユーリとテレンスの二人でキョ○だ!」
「「○くるは!?」」
まさかの二人合わせてとの展開に、二人は突っ込みどころが間違えている。
「仮にみく○が居たとすれば基本メイド服となるが……」
「私遠慮しておくわ」
「私はそういうキャラじゃあないので。」
そう言って、話はいったん落ち着いた。
「暇が積み重なると最終的に脳が腐り果てていくようね。」
「誰のせいだか」
「あら、私のせいだけど何か?」
「確信犯ならあえて言わないでください。」
そんなテレンスの言葉を聞き流して、ユーリはこのまま不思議なもの探しとかをしに行かないといいけど、などとつぶやいている。
「パードレの無意味に高い行動力からすると、あり得ないことでもないですよ。」
「……日が昇っているうちに出ようだなんてしない限りは、止めるようにするわ。」
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