ハロウィンは突然に
「秋だな」
「そうね。」
「そうですね。」
朝食の間は修理が完了し、この日はDIOとジョルノとユーリがそこにいた。
朝食の間では食事をしろよと言う突っ込みは不要である。
「今は10月の下旬だ」
「そうね」
「そうですね」
ユーリはDSをやり、ジョルノは読書をしてDIOの言葉に返答していた。
「つまり、後はわかるな」
「そうね」
「そうですね」
「……」
先程から同じ返し、DIOは二人が全く話を聞いていないことに気がついた。
ユーリはときより、ああもう、などと怒っている。
また、ポケ○ンでもやっているのだろうか。
「今は昼休みでも何でもないぞ」
「そうね、あなたサングラスとかしてないも……ああーっ!負けた!」
ユーリが叫んでテーブルにうなだれた。
そんな中でもジョルノは気にせず本を読んでいる。
「だいたいなんなのよ、あの人は。容赦なさすぎるわ!」
「またテレンスか?」
若干呆れが入りながらDIOはユーリに訊いた。
負けるとわかって何故何度も無駄に対戦をするのかと。
「違うわよ、テレンスだったらもっと容赦ないもの。」
「ならば誰だ。」
「典明。テレンスよりはまだましだけどそこがまた腹立つのよ……」
「典明……ああ、花京院か。」
最近テレンスとwi-fiをこの館にも取り付けたなどと言っていたとDIOは思い出した。
「じゃない!敵だッ!」
「そうね、敵よね……これ本気出してきたらどうあがいても勝てない「ゲームの話じゃなくてだな……」いいじゃない。ポケ○ンくらい。その前に、貴方さっきから何か言いたいんでしょう」
「ま、まぁいい。本題はハロウィンが近いということだ!」
ユーリがDSを閉じる。そして、ハロウィン?と聞き返した。
「日本ではやっていなかったのか?」
「いや、やっていたわよ。やっていたけどかなり急なこと言うわね。」
「ユーリ、パードレが急なことを言うのは今に始まったことじゃありませんよ」
そう言われると、それもそうね、とジョルノに返す。
「で、ハロウィンがどうしたの?」
「パーティーをする」
「もう一度聞くわ、ハロウィンがどうしたの?」
「パーティーをする」
「初流乃、きこえた?」
「僕には聞こえませんでした」
「何故だ!?」
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