スタンドの有効活用
夜、館の玄関を出たところにユーリは居た。
「あら、ペットショップ。いい満月ね。」
そういうとペットショップはユーリをちらりと見て一礼してまた門の外を見張っていた。
礼ができるだなんて器用なことだと思いながらユーリは庭を散策していた。
「楽しそうですね、ユーリ。」
「あら、テレンスこんな時間に外にいるなんて珍しいこともあるのね。」
と言っても、インドアな彼が外にいること自体珍しい。
「ええ、たまにはいいと思いましてね。」
「そう。ところで、さっきの楽しそうってどういうことかしら?」
「言葉の通りですよ。」
言葉の通りと言われ、ユーリは
「楽しいわよ。」
と一言返した。
「そうですか、あなたの望んだ世界ですし当たり前と言えば当たり前ですか。」
その言葉にユーリはそうじゃなきゃ詐欺よ、という。
「結局、一番スタンド能力を有効活用しているのは私なのかもしれないわね」
「どう考えてもそうでしょう?自覚はないんですか」
ユーリは小さなタッチパネルのようなものを出すと何かを打ちこんだ。
打ちこみ終わるとユーリは明日からまた一カ月が始まるわ、と言い門の外に向かった。
「これから食事ですか?」
「ええ、DSの充電頼めるかしら」
「充電くらい貴方の能力を使えば簡単にできるはずなんですがね。」
「そういう細かいことには向いてないのよ。」
そして、ユーリは門の外へと出て行った。
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