偵察と言う名の遊び
「結局一緒に行くの?」
館をでようとしたところでヴァニラがいることに気づいた。
「DIO様からの命は絶対だ。それにお前が寝返る可能性もあるからな」
「ああそう、それはいいけどあなたその格好でいくつもり?」
いつものセーラー服と違う格好のユーリがヴァニラの恰好を見ていった。
「そのつもりだがなにかあるのか」
「ブルマと一緒に歩く趣味はないの。ほら、着替えてきなさい。待ってるから」
またつっかかってくるか、そう思ったがヴァニラは何か考え込んでいる。
「この手の服しかない」
「ド変態」
「!?」
「つい本音が出たわ。途中で買っていきましょう。」
そう言ってユーリはドアを開けて外に出る。
ここでもめるわけにもいかず、ヴァニラもそれに続いた。
※
「あら、普通の服似合うじゃない。」
適当なブティックに入り、ユーリが服を見繕ってヴァニラに着させた。
「さっきまでの服がまるで普通じゃあ無いみたいに言うな。」
「普通じゃないわよ。あと髪もまとめたほうがいいわね。」
店員にそれいただくわというと、ユーリ小物売り場に向かった。
「……」
なんでこんなにこいつは生き生きしているんだ、そう思いつつヴァニラはユーリを待った。
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