short novel

僕と魔王と新学期




 魔王に出会ってからまだ少ししか経ってないのに、魔王の魔法のおかげで僕の日常は平凡だけれど、とっても輝いているんだって気づかされた。一体2−6の何人が、この魔法に気づいただろう。


 これからこのクラスでどんな日常を送るかは分からないけれど、彼はこれからも魔王として僕らに魔法をかけてくれるのだろう。そう考えたら、これからがもっと楽しみになった。


 ……いや、今度は僕が彼に魔法をかける番かもしれない。




 良いニュースと悪いニュースがあるけれど、隣にいる魔王だったらどっちから聞くのかな?


 僕は良いニュースから聞く派だから、良いニュースから話すことにする。


 良いニュース、たくさんあるし、ここまでこの物語を読んでくれたなら話すまでもないことだし……。第一、話したくないからやっぱり言わない。


 悪いニュース、悪いニュースとして伝えることが何もないこと。



25/26

prev/next



- ナノ -