不思議の国のありさ

不思議の国の七夕祭り 1



※フタゴ編ネタバレあり フタゴ編読了後推奨



「それで、今日は何で呼び出したの?」



 私はまた今度は双子に手を引かれて、またハットのお茶会にやって来ていた。

 ロイドは夜遅いということで、双子の家に留守番している。


「ニホンという国には、『タナバタ』という星の祭りがあるそうだな」


 もしかしなくても、ハットは七夕のことを言っているのかもしれない。



 私はそれを聞いて嬉しいような楽しいような気分になったのは、お茶会の机の上を見る前までだった。



「だからって何、これ?」


 私が指を差したところには、私の記憶にある限り七夕とは決して関係のないものが机に広がっていた。





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