昨日忘れたものは 何だったのだろう 忘れたことを忘れるまでは あとどのくらいかかるだろう 昨日置いてきたものは 何だったのだろう 置いてきたことを 置いてきて そうやって 彼は生きると言った 雪で白く染まった道に なぜか安心してしまったんだ 歩いてきた道を 閉ざされてしまったのに 雪で白く染まった道に なぜか心許してしまったんだ 歩いていく道は また新しく創っていいと 言われた気がした あの日忘れたことは 何だったのだろう 私は今も現実で 息づく方法を覚えている あの日置いてきたものは 何だったのだろう 置いてきたことを 置いていかないように そうやって 私は生きると言おう 雪がまた積もっていく 希望の色を白に託す 全てが無駄だと思わないように 明日を明日と思うように 雪がまた積もっていく 希望の色を白で試す 自分が自分でいられるように 自分が自分だけで収まらないように 後書き |