to love

なつ恋
終業のチャイムを
待てない
斜め前の君は
黒板を見るときだって
目に入るから

黒板の直線は
曲がることも知らない
飛行機雲みたいだ

走り出した君を
目で追いかける
ホントは私も
冒険したいんだ
すれ違っても
振り向くのは
私だけだけれど……

やっぱ待ちきれないや
今すぐ言ってしまいたい
焦っても
いいことないって
分かってはいるんだけど

だってもうすぐ
夏休みなんだよ
会えなくなっても
寂しくなるのは
あたしだけなのかな……


ただの友達?
友達以上?
微妙な距離を
繰り返している

夏の日差しは
プールに反射して
きらきら眩しく
輝いているのに

花火の音が耳元で
聞こえた
伝えたいけれど
ホントは怖いんだ
矛盾だらけのこの気持ち
君は信じてくれるかな

だって待ちきれないよ
この気持ち
押さえられないんだ
恋愛って計算なんかに
収まらないでしょ
やっぱ夏休みなんて
なければいいのにな
会えなくなるって
不安になるのは
あたしだけなのかな……


後書き



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