to love

chasm


傍にいたかっただけなのなんて
本当は嘘よ
話してくれなくても
見てくれなくても
笑ってくれなくてもいいから
せめて触れたかっただけなの

優しさと弱さの間を
行ったり来たり
この気持ちは
苦しみと楽しみの狭間

もう少し怖がらずに
踏み出せたなら
私今笑えてたのかな
いつまで経っても
不器用なまま近づけなくても
それでも終わりは見えない


あなたといればそれだけでいいって
本当に嘘よ
話してくれたとしても
見つめてくれたとしても
笑ってくれたとしてもどうしてなの
全然気持ちが通い合わない

甘えと強さの間を
引き返している
今気持ちは
悲しみと慈しみの中間

もう少し怖がらずに
踏み出したとしても
あなた今笑ってくれた?
いつまで経っても
不安定なまま進めなくても
それでも終わらせたくない


後書き