to love

piece of wish

『神様なんていない』って
あなたは寂しそうに
笑ったわ
あの時のあたしは
何も答えられなかった

それからずいぶん
時間は経って
今のあたしでも
何も答えられないけれど

永遠を信じない
理由になんて
なるわけじゃなくて
目を閉じたままの
あなたのほほが
雨でぬれないように
手を伸ばした


『神様は絶対いる』と
あたしは心の中だけで
叫んだ
あの頃のあなたは
何と答えるだろうか

あれからずいぶん
時間が経つから
そうでもしないと
忘れてしまいそうなの

運命を信じてる
理屈だけじゃ
足りなくて
神様と同じところに
いてほしいと
空よりも上にいるあなたに
祈っている


後書き