to love

夏物語

あの日言いたくって
言い出せなかった言葉は
秋の空のように
また一段と
遠のいてしまった

夏の終わり
時はせっかちで
さっきさえも
ためらいもなく
過去にかえてしまう

夏の終わり
らしくないだろ
太陽は柔らかな色で
寂しげだ


向日葵は何だか
元気をなくしたみたいだ
うなだれてしまっている
だけど僕はまだ
あきらめたくないんだ

夏は終わらない
ためらいもなく進む
不安は希望を
輝かせるための
隠し味に変えよう

夏は終わらない
見つけに行くんだ
夏物語
ハッピーエンドに
するために


後書き



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