Love song めったに使わない レターセットを一枚出して 形にも言葉にもならない 思いを書きはじめる 押しつけるためじゃなく ただ伝えるためじゃなくて 君が本当に迷わないように 孤独にならないように こんな詩を書きます 変わることに 怯えてませんか? 変わらないこと 守れてますか? ここまでつないできたのは 何かを後悔するため なんかじゃない 変わろうと 無理してませんか? 変わらないと 不安になってませんか? あたしだけじゃなくたって そのままでいてほしいって 願う人はいる だけどそれだけじゃなんか 上手くいかないように なっているらしい それでも そんなんじゃなきゃ 自分でいることに 意味がない らしくあることに 価値がない 今年も長い冬が終わりを 告げるように 太陽が近づいてきてる 手紙の最後の行が 埋まらないまま あたしは新しいノートを 買おうとしてる 「側にいたい」 そう書けるなら 悲しむこと選ぶわけがない 「また会いたい」 なんて伝えられたら キレイゴトにかえたり なんてしない 傷つくこと 恐れすぎてませんか? 信じられるもの 少なくなってませんか? 本当に大切ならば 避けてはいけないことが あるのを知っている 失ったものを 引きずってませんか? 新しく得たものに 満足してますか? 明日が晴れじゃなくたって 目覚まし時計は せかすように鳴るのだろう いつかこんな日々を君は 思い出なんて 呼ぶのかもしれない 手紙の最後の行が 埋まらないまま あたしは 玄関のドアノブを押した 君のいない毎日なんて そんなの想像したくもない それでも君が 幸せじゃない未来なんて そんなの望みたくはない 後書き |