「ずっとキラキラを探してるの!」 そう言って幼馴染は目を輝かせる。『キラキラ』とは、日常を輝かせるなくてはならないものらしい。一度見たらなくてはいられないとか。 「……だからって男子に片っ端から告白することはないだろう」 「キラキラって言ったらやっぱり恋でしょ! でも付き合ってみたけれどみんな違ったの」 そこで僕に声がかからないところ少し複雑な気持ちもある。 「みんなついていけないだけなんじゃないか」 「そうね。あなたほどついていける人は他にいなかったわ」 何を意図しているのかわからないけれど、笑うだけの幼馴染。 僕は見慣れてるはずなのに何故か心臓が煩い。これは、もしかして。 なるほど、これが噂のキラキラですか。 |