日比谷ユウリ の 真実

有名な大手ゲーム機器メーカーで開発者として働く両親を持つユウリ。
下に弟がいるが、長男であるユウリは両親と同じ開発者になることを有望視されていた。
ユウリ自身も開発者である両親をとても尊敬しており、両親のような開発者になることを目指していた。

ある日、ひょんなことから弟がオンラインゲームに夢中になっていることを知る。
両親が取り掛かっているプロジェクトは、現在のオンラインゲームプログラムの更に上を行くゲーム機器の開発だった。
自分がプロジェクトに協力し開発に成功すれば、きっと弟も喜んでくれる。
ユウリは更に開発者になるための勉強へのめり込んでいった。
だから、気が付かなかった。
日に日に弟の様子がおかしくなっていることに。

弟が亡くなった。
現場状況と遺書などが見つからないことから、弟は不幸な事故死だと処理されたが、ユウリだけは真実を知っていた。
弟はユウリにだけ、遺書を書いていた。

兄ちゃん。
弱い弟で、ごめんね。
さようなら。


三行で綴られた遺書は弟が自殺したことを告げていた。
弟が追い詰められていたことに気が付けなかった自分への怒りと情けなさで、ユウリは衝動のままに原因を探り出す。

やがて、ユウリはギルドメンバーの元へ辿り着く。
これが"復讐"の始まりだった。




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