※未来の話。
何やかんやあって二人でティータイムすることになった黒都と水帆。



水「そういえばお前、渚と付き合い始めたらしいな」

黒「げ。何で知ってんだ」

水「ナオが渚から聞いて、俺はナオから聞いた」

黒「連絡網かよ…」

水「意外だな。もうその歳まで来たら、お前達は付き合わないもんだと思ってたが」

黒「…この歳まで来たからこそ、だろ」

水「?…どういう意味だ?」

黒「俺は竜之助が彼氏作んのを何度も見てきたけど、どれも長続きしなかった。
まぁアイツ男を見る目ねーからな。ロクな男いなかったし、別れて正解って奴ばっかだったけど。
そもそもどいつもこいつもアイツのこと全然分かってねー」

水「へぇ…」

黒「つーか結局、竜之助のことを一番分かってるのは俺だろ。なら、別に貰ってやってもいいかって。今更腐れ縁から恋人って名称に変わったところで、大して変わんねーし」

水「…そうか。なかなか惚気るな、神松寺」

黒「は?どこが惚気だよ」

水「いや、別に。分からないならいい」

黒「その含み笑いやめろ。…そっちこそどうなんだよポリ公」

水「どう、…と言われても。特別何も無いぞ」

黒「あるだろ。犬っころを"芦舘"姓にしたくせに」

水「…そりゃ、結婚したからな」

黒「結婚するほど犬っころにお熱かよ」

水「ああ。もうナオは誰にも渡すつもりはない。あいつには俺しかいないし、俺にもあいつしかいない。
あいつ以上のパートナーなんてこの先現れないと思ってる。
だから、変な虫を寄り付かせない為には結婚するのが一番だろ。ナオは俺の物だって分からせやすいし」

黒「うわ、ロマンチックの欠片もねーこと言ってら」

水「世の中の旦那なんて大体そんなもんだと思うぞ?お前だって渚に変な虫が寄ってきたら…」

黒「竜之助ならワンパンだな」

水「…俺もたった今同じことを思った」










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