| ※何もかもが終わった後の話。 水「入るぞ」 煌「はーい！どうぞ〜」 水「風祭、調子はどうだ」 煌「…、んーと。その声は、水帆ちゃん！どう？正解？」 水「ああ。…本当に、見えてないんだな」 煌「そりゃそうでしょー、両目ザクッとやられちゃったんだし」 水「お前なぁ、そんなあっけらかんと…」 煌「別にいいんだよ、おれは。むしろこの程度で聖を守れたんだもん、ラッキーじゃない？」 水「…鬼道か」 煌「聖が無事でいてくれるならそれでいい」 水「それは…」 煌「ってね。ずっと思ってたんだけど」 水「……」 煌「もう二度とおれの視力が戻ることはないって知った時、聖が自分を責めちゃってさ」 水「まぁ、…そうだろうな。俺だって鬼道と同じ立場なら、自分を責める」 煌「それで気付いたんだ。おれの考え方はちょっと間違ってたのかもしれない、後悔は全然無いけどね！」 水「そうか」 煌「あ、でも」 水「ん？」 煌「最後に見た聖の顔が、笑顔じゃなかったのは心残りかな〜？」 水「お前は本当に前向きだな、風祭。…だからこそあいつは、」 煌「？」 水「…いや。何でもない。見舞いに果物を持って来たから、鬼道が来た時にでも剥いてもらえ」 煌「やったー！ありがと水帆ちゃん！」 水「じゃあ、またな」 煌「うん、バイバーイ！」 |