キミのおこした奇跡side S


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恋の受験戦争


和解、その後


「あー!もう!ウルセェなっ!!」
「だからそうじゃないって言ってるでしょ!?女の子に対してウルサイなんて言わないのっ!!」


トロピカルランドから帰った翌日、何を血迷ったのか母さんの「工藤新一改造計画」が始まった。
曰く、


「新ちゃんは私と優作に似て顔も頭も運動神経だっていいのに、女の子の扱い方を知らなすぎて万年浪人生になるのよっ!!」


だ、そうだ。
なんだよ、浪人て。
女の扱い知らねぇくらいで学校落ちてたまるか。


「だからそうじゃないって言ってるでしょっ!動く時はレディファーストで!!」
「へいへい」
「返事ははいでしょ!?」
「はいはい」
「はいは1回!!」
「はい」


めんどくせぇなぁ、とか思いつつ、まぁ社会に出た時損はしねぇ教育ではあるよな、とつきあってやることにした。


「つーか、父さん先に帰っちまったけど、母さんは?あっち行かねぇの?」
「今年いっぱいは新ちゃんとこっちに残ることにしたのよ」
「…はあ!?」
「だからみーーーっちり!しごいてあげるから覚悟しなさいよ!?」


年内いっぱいコレが続くのかよ…。
あり得ねぇ…。


「新一なーんか、変わったね」
「そうかー?」
「うん、どことなく、行動が大人ーな感じの時がある」


蘭にそう言われるのは夏の終わり。
工藤有希子主催「工藤新一改造計画」は(母さんが納得するまで)続く。

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bkm

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