Diary | ナノ


ボツネタ 02/25(22:24)

もうすぐ定期テストです。そして沓名は疲れましたあ。ってことで気分転換に世界のボツネタを公開というか吐き出します。

かなり暗いです。“自殺”などといった言葉が出てきますのでそういった類が苦手な方はご遠慮ください。あくまで世界のボツネタなので連載との関係性は一切ありません。また、連載のイメージを壊す可能性もあります。また、ブログなので名前はデフォルトです。
時系列は合宿中の赤也に嫌われてちょっと(1日くらい?)経った後の話です。



どうして私は生きているんだろう、そう考えると止まらなくなった。
私はこの世界で生きていたって、なんの意味もない。それに、異端者だ。だったら、なんで生きているんだろう。
ふと視線を動かすと、机に置かれたカッターナイフが目に入った。どうしてそこにあったのかはわからない。だけど、私は気づいたら何かにとりつかれているかのようにそれ、を取っていた。
死んだら、もしかしたら、元の世界に帰れるかもしれない。
そんな考えが頭に浮かんだ。可能性がないわけじゃないと思う。どうして今まで気づかなかったのだろう。生きていたって何も楽しくもないのだから、その希望に賭けて死んでみてもよいのではないのだろうか。

そっと、静かにカッターナイフを自らの左手首に当てた。ひんやりとした刃の感触が肌に伝わる。
リストカットなんて生まれてこのかたしたことがないから、どのくらいの近くでやったら死ぬとか、よくわからない。きっと、痛いんだろうな。

思い残したことはない。ああ、でもあるとすれば桑原くんに謝りたかった。酷いこと言って、ごめんね、って。瑞希ちゃんに、ありがとうって、言いたかった。
そっと目を閉じる。さあ、あとは力を入れるだけだ。その時だった。


「倉永! 何やっとるん!!」


突然した大声に私は肩をびくりと震わせる。次の瞬間、私の手からカッターナイフは奪われていた。奪った人物を確かめると、男にしては長い長髪、今ではめずらしい丸い眼鏡。忍足侑士だった。


「……返してよ」

「返して、どないするつもりなんや?」

「忍足くんには、関係ないでしょ」


彼はじっと感情の読めないその黒い瞳で私を見つめていた。


「……命を大事にしろや。生きたくても生きられん人がぎょうさんおるんやで。せっかくやっこさんが綺麗な体に産んでくれたんに、傷つけて、どないする」


彼の声は、震えていた。
ああ、そう言えば彼の親は医者だとか、そんな設定あったっけ。だからどんなに私のことが嫌いなのだとしても、許せないのかもしれない、こういう行為が。
……でも、さ。


「忍足くん、さ。私のこと、嫌いだよね。私がいなくなればいいって思ったこと、一度もないって、胸を張って言える? 立海の人達だって、みんな、私のこと嫌ってる。ねえ私って、生きている意味あるのかな?」

「両親は、」

「言ってなかったっけ? いないよ」


忍足くんは気まずそうに目を逸らした。



みたいな話をずっと前から考えていたんですけどぉ! んでこの後忍足がそんなに思いつめてるなんて知らなかった、俺はなんてことをしてしまったんだー! という忍足視点の話を書いて忍足仲間になる予定だったんですけれども!
よく考えたら雑草でも自殺ネタって出てますもで世界でも出しちゃうのはなぁーと思い、ボツにしました。
自殺ネタってそんなに使っちゃいけないと思うんですよね。それについて悩んでいる方などから見たら不快でしょうし。いや、もう既にここでは書いてしまいましたけれども。あとで雑草のほうにも注意事項として書いておくつもりです。

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