※?×ヒロト
スキンシップが過剰と言えば過剰で、そうでなければまあセーフ。
ヒロトはキスが好きだった。キスといっても色々なキスがある。恋人への、友人への、家族への。彼はうまくそれらを使い分けていた。恋人は、まあ居ないので今のでいえば友人と家族へのキスだ。エイリア学園と名乗っていた時の仲間たちは当然に家族。雷門メンバーには友人。
キスの違いはとても簡単に見分けられる。友人なら頬に一回、家族ならハグ付きで二回。キスは朝から夜まで挨拶代わりにされる。何でこの習慣がついたのか謎だが、満更でもない。相手もそれなりに可愛いのだから。
自分は今日唇にされたキスを思い出す。顔を真っ赤にさせて、恋人へのキスだよと言った時の彼の表情といったら……。
ああ、恋人が居るのか。
あれ、それは自分?
忘れていた……。
き:キスが好きな君
2010.02.13
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