腐れ縁 [ 5/18 ]

目の前のチビ(まだマネージャーとは認めてない)が“若”と呟いた瞬間、ガシャンとラケットが落ちる音がした。見ると日吉がラケットを落としてチビをガン見していた。

「おい日「リョーマ!?」
日吉が普段ださないような大声をだした。周りがざわつく。
「やっぱ若じゃん。久しぶり。」
「知り合いか?」
「「腐れ縁です。」」

ぴったりと重なる声。

「それより、なんでリョーマお前氷帝に通ってるんだ、それより越前って「ストップ!!」

そこまで言ってリョーマが日吉の口を塞いだ。

「後で!話す!から!とりあえず!こっち!来て!」
「おい、ちょっと待てリョーマ。」

日吉の手を掴み、引きずるように引っ張って行くリョーマ。周りの女子高生が悲鳴を上げた。
チビと日吉が去り、周りがざわつく中、ふと、ある違和感を感じる。

「'なんで’氷帝に通ってる?それより'越前’…?」



[*prev] [next#]
top
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -