本文
別れた日にちなんて、覚えたくもない。
今俺は違う愛してる奴がいるし、彼がそれを邪魔しようとしたのにも腹が立った。
本当俺とあいつは最初っから合っちゃいなかった。
だから別れた、それだけ。
今じゃ奴を思い浮かべるだけでイライラする。
だけど、そんな自分にもイライラする。
あいつをあんなに狂わせたのは俺だし、あいつと今の奴を一緒に好きになった俺は相当馬鹿だ。
意味がわからないけど、俺はそうだった。
それであいつに好きな奴がいることを黙ってたのは俺だし、ずっと嘘をついてたのは俺だ。
俺はあいつの優しさとか涙も知っていたし、それで自分の勝手にあいつを振ったのも俺だ。
でも、そんな自分をなおす気なんて更々ない。
それであいつが言うように、自分を傷つけようが、自分だけのことなんだから、自業自得だろ。
お前に言われる筋合いはない。
大っ嫌いだ。
お前を傷つけたって、俺の勝手だ。
もう俺達は終わったんだから。
ああ、今の俺は幸せだ。
俺は演技が得意だから。
だから、別れた日なんて脳の片隅にしまっておけばいい。
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