お金がない


「ブンちゃん、そのアイスちょーだい」
「なんだその顔気持ち悪い…嫌に決まってんだろい」
「そこをどうにか…!ほら、この通り頭下げるぜよ!」
「そんなこと言ってるけどお前1ミリたりとも頭下げてねーじゃねーかよ」
「チッ…そんなんだからブンちゃんは豚なんじゃき…」
「てめえ言ったな…!そういやいつも自分でアイス買ってんのになんで今日は買わないんだ?」
「財布の中に20円しか入ってないナリ。」
「お前この前小遣い貰ったって言ってなかったか?何に使ったらそんなことになるんだよ」
「小遣いほぼ全額でリナちゃんの写真集買ったナリ…!」
「…そんな眩しいぐらいの笑顔で言うな!リナちゃんってこの前言ってたグラビアの子か?」
「そうじゃき!表紙のリナちゃん可愛すぎていつの間にか買っちゃってたんじゃ…お金無くなったけど後悔はしてないぜよ!」
「ちょっとは後悔しろよ…小遣いまであと20日ぐらいあるんじゃねーの?これから大丈夫なのかよ」
「あっ…これからのこととか忘れてた…プピーナ…」
「俺は知らねえからな…まあそのリナちゃんとやらの写真集見せてくれたらアイスも考えてやらないこともないけど」
「本当か!?ありがとう豚ちゃん!!!」
「あーやっぱやめるわ。俺がわざわざアイス奢ってやるって言ってんのに豚ちゃんはねーよなー」
「ううう嘘じゃき!豚ちゃんなんて言ってないぜよ!リナちゃんの写真集見せるからお願い!!!」
「しゃーねーなーでも次はねーぞ?ありがたく俺からのアイス受け取るんだな」
「ありがとうございます丸井ブン太様あああああ!!!」

仁王すまんかった。あんなナリでも中学生だしエロ本一冊二冊普通に買ってるんだろうなっていう…



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