アツ→シロ
※アツヤ生存





「士郎くん今日もかっこいいねー」


「きゃー、こっち見て笑ったよー」



今日も白恋中の女子のハートは兄貴の吹雪士郎が独り占めだ。
女子の黄色い声に反応して手を振る兄貴はさすが雪原の皇子と呼ばれるだけあるというか八方美人というか。
だけど成績優秀、スポーツ万能で性格も申し分ないのだからモテない方がおかしいというやつだ。

俺の自慢の兄貴でもある。


…いや少し訂正する、

さすが俺が好きになった相手だ。



兄貴は俺の初恋の相手でそれは幼い頃の勘違いとかではなく中学生になった今も現在進行形で片思い中だ。

いつまでもこんな思いをするのもしんどいしそろそろぶっちゃけよう。

と、常々思っているが思うだけで実際はそんな勇気もなく今日も今日とて思いは一方通行。

男同士だし兄弟だし…
と生涯は大きい。




女子共と兄貴が仲良く喋っているのをしばらくぼんやり眺めていたら急に兄貴がこちらを振り向いて微笑んだ。




うう…かわいい




初恋は実らない、ジンクスさえも憎い



このジンクスがなかったら告白の成功率が1%ぐらい上がりそうじゃね?








(C)確かに恋だった
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