BLACK SHEEP A1/6
!!すこしだけ血液表現注意!!
・・・嫌だな。
どういうわけかいつも自室の枕の下に届く
手紙を取り出しながらため息をつく。
こんな日に〈ママ〉から手紙が届くなんて。
せっかくのいい夜なのに
今度は何のおつかいなんだろう。
学園にいる間くらい
自由にさせてくれてもいいんじゃない?
『はぁー・・・』
「・・・」
『!』
封を切って内容を確認しようとしたところで
突如気配を感じて再び枕の下に隠す
『・・・そろそろかと思ってたよ』
「お母様からですか」
『・・・ふふ。全く心配性なママでね』
いつのまに入ってきたの?と
ユーリアの頭を撫でる
やっぱりものすごく嫌そうな顔。
「驚かないんですか」
『まぁ、ね。世の中にはそんな子もいるでしょ』
時計を見ると時刻は24時。
細い腕を引き寄せると
軽々と俺の上に跨るユーリア
『かっるいねー』
「・・・」
相変わらず無表情で
何考えてるか分かったもんじゃない
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