中編小説 | ナノ



BLACK SHEEP A
3/6



「あっ!あぁ・・・」


『・・・で、人外様は何がお望みなんだい?』


「ん・・・っ」





赤く熟れた唇から
囁かれる彼女の言葉を拾う





『・・・血?俺の?』


「っ・・・、はい」




へぇ、・・・吸血鬼、ってやつかな?
本当にいるんだ・・・




『・・・なんで俺なの』


「・・・・・・好みだから・・・」




脇腹をそっとなぞれば
腰のカーブをより強くしならせて
その仕草が官能的で
俺の下半身に熱が集まるのを感じる


・・・美人に性的魅力はないなんて
誰かが言ってたけど
あれは負け惜しみだね




『俺は吸血鬼のお眼鏡に叶ったってわけか』


「・・・・・・」




『何、俺殺されちゃうの?』


「・・・少しずつでいいの。死なれちゃ困る・・・」




俺の指の動きに合わせて
様々な反応を示す彼女が可愛い

そっか・・・ま、いいんじゃない?
死なないなら別に




『ふうん・・・俺の準備もできたし。そろそろ集中しようか』



「・・・んっ」












人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -