中編小説 | ナノ



BLACK SHEEP A
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『ねぇ・・・少しは抵抗してくれる?』



「は」



『その方が興奮するでしょ?』




昼間のように冷たい唇にキスを落とすと
微かに身をよじるユーリア




『早速失礼するよ・・・こう見えて結構忙しいんだ』



「ん・・・っ」



『話はベッドの上で・・・ね?』




舌を捩じ込んで口腔を犯せば
鼻にかかる甘ったるい吐息が漏れて
首に縋る君がやっと可愛く思えてきた




「ふぅっ、ん、っ」



『・・・ねえ、ユーリア』




漆黒の制服を脱がしながら
濡れた唇を彼女の耳元に寄せて
ちょっと・・・オンナノコに聞くには
失礼なコトを聞いてみる。





『俺が君に欲情したこと・・・』



「・・・っ」



『どうして気付いたの?』





昼間は心底驚いた。
・・・ああ、あんまり表情には出ない俺だから
君は気付かなかったかもしれないけれど




「・・・勘です」



『カン?・・・そっか』




制服の下のシルクのような白い肌
どこか青白く細い身体には不釣り合いなほど
果実は実っていて




『好みなカラダだな・・・耽美で』




舌を胸の果実に這わせれば
しっとりと香りたつ濃厚な
薔薇のフレグランス

まるで・・・・・・




『人間じゃないみたいだ』



「・・・」




目をそらす君・・・やっぱりね。
くつくつと喉の奥から笑いが零れる
いっそう強く縋り付く君の
冷たい指先が俺の首筋に触れて・・・


淡いピンク色の突起を舌で弾けば
くぐもった矯正が聞こえて
やっと君の本質に触れたような気になる












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