中編小説 | ナノ



BLACK SHEEP A
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!!すこしだけ血液表現注意!!


















・・・嫌だな。



どういうわけかいつも自室の枕の下に届く
手紙を取り出しながらため息をつく。



こんな日に〈ママ〉から手紙が届くなんて。


せっかくのいい夜なのに
今度は何のおつかいなんだろう。
学園にいる間くらい
自由にさせてくれてもいいんじゃない?




『はぁー・・・』



「・・・」



『!』





封を切って内容を確認しようとしたところで
突如気配を感じて再び枕の下に隠す





『・・・そろそろかと思ってたよ』



「お母様からですか」



『・・・ふふ。全く心配性なママでね』




いつのまに入ってきたの?と
ユーリアの頭を撫でる
やっぱりものすごく嫌そうな顔。




「驚かないんですか」



『まぁ、ね。世の中にはそんな子もいるでしょ』




時計を見ると時刻は24時。



細い腕を引き寄せると
軽々と俺の上に跨るユーリア



『かっるいねー』



「・・・」



相変わらず無表情で
何考えてるか分かったもんじゃない








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