短編小説 | ナノ



再び巡り会えたなら
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!!青の教団編まで
数年後という捏造設定です!!
!!占い師の彼が友情出演です!!
!!報われません!!









会えなかった数年間。
1日たりとも先輩の事を忘れた日はなかった。


あの日・・・先輩が学園を追われ、後を追うように私も日常を捨て先輩を探した。
先輩の出身地。先輩の贔屓だった画材屋。先輩の愛した美術館。しかし、英国中どこを探しても先輩は見つからなかった。


雲を掴むように日々は過ぎていき、爪痕の痛みにも慣れてきた頃・・・


友人に誘われて来たミュージックホール。
どうやら今英国で流行しているらしい。
広いホールに無料の飲食物、そしてよく当たると評判の占い師の姿。


夜も更け、みんなは楽しそうに踊っているけど・・・わたしはそんな気にはなれなかった。
初めてのダンスの相手は先輩って決めてるもの。


「飲み物もらってくる」


『はーい』



知らない男性と踊る友人を尻目に
人混みを縫うように進んでいく。

ほんと・・・たくさんの人がいる。
富める人も貧しい人も音楽に合わせて
みんな手に手をとって・・・楽しそう。





ふと、長身の青年とすれ違う。


・・・脳ではなく、反射で体が動いた。








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