短編小説 | ナノ



境界線を踏み越えて
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ぬるぬると彼自身で入口をなぞると
既に綻んだ花弁にくちゅ、と先端が入って
ズブズブと蜜を掻き分け押し進んでくる



「あ、あ・・・・・・っ」


『っ・・・・・・、』



眉をひそめる彼の初めて見る表情に
彼を包み込む粘膜がまた潤って

奥まで入ったと同時に
激しく腰を動かし始める彼
あまりの力強さに強烈な快感が走って
目の前がチカチカと光って・・・



「やっ!あ!ああっ!エドっ!」


『マリア・・・っ!』



強すぎる快楽をありのまま受け入れながら
彼の背中に爪を立てれば
整った相貌がさらに歪んで



『すまない・・・っ、あまり長くはもたない・・・!』


「いいの・・・っ、」


『マリアっ!』



彼の首を抱き寄せてキスすれば
ナカの彼が膨らんで
慌てて自身を引き抜く彼
その瞬間、腹に温かい感覚が広がって・・・



「はぁ・・・っ、エドワード・・・」



『・・・大丈夫か』



ばらばらと乱れる前髪を
丁寧にかきあげられ
触れるだけのキスをして




『乱暴にしてすまなかった・・・』



「・・・いいの。嬉しかった。」



訳が分からない、といった面持ちで
私の汗を拭ってくれる彼。

乱暴なんかじゃない。
それだけ激しく、私を求めてくれたんでしょう?




「大好き・・・エドワード」


『マリア・・・好きだ・・・』



私達は抱き合いもう一度シーツに潜り込んで
愛を確かめ合った・・・・・・




end








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