短編小説 | ナノ



Silent Killer
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「・・・んっ」


何かが脚に触った気がして目が覚める
朧気な意識の中・・・
目を凝らすとそれが何なのか
認識することが出来た



「せん・・・ぱい・・・?」


『おはよう』



まだ眠い・・・。
あれ、先輩が先に起きてる・・・
珍しいこともあるんだな・・・なんて
ぼんやり考える。



「・・・あれ。今何時・・・?」


『・・・』



直後、唇に柔らかな感触を感じて
キスされてることに気がつく
それに・・・下半身に違和感。



「ん・・・っあっ・・・何・・・・・・?」


『何でもなーい・・・』



だんだん浮上してくる意識。
私・・・ハダカ!?




「い、いや、服・・・あっ・・・あぁっ」


『あー・・・起きちゃった・・・』



既に私の下はしっとりと濡れていて
彼の指が出入りしている
グチュグチュと水音が寝起きの脳に響いて・・・

だんだん部屋の空気が厭らしくなってくる



「なん・・・っあっ・・・先・・・ぱ・・・!」


『・・・寝起きは感度いいってホントかも』



先輩も既にハダカで。
髪が濡れてて、石鹸の香りが鼻腔を擽る


完全に覚醒した意識
でも先輩の長い指に犯されてるせいで
なん・・・っにも考えられない



『いいよ・・・何も考えないで・・・』


「ああっ、いや・・・ぁん」


『ただ受け入れて・・・感じて』




唇にかじりつかれる
夢中で絡ませる舌から熱を移されて
先輩の指の強弱に踊らされる




「んぅ!あっ・・・!もっとぉ・・・」


『ヤラシイね・・・』


「もっと・・・動かして・・・・・・っ!」


『はいはい・・・』


「いっ、いやぁ、あ!」



先輩の指でソコを擦られる度に
しゅっと飛沫が飛ぶ
それは先輩の腹を温かく濡らして


『やっば・・・』


「やぁ・・・・・・恥ずかし・・・」


『恥ずかしくない。もっと・・・乱れて』


起きたばかりの脳は
悦以外をまるで感じなくて
ストレートに伝わる快感に早くも陥落寸前



もう子宮が欲しがってるの
早く、熱いの・・・早く






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テーマ「人外ファンタジー」
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