短編小説 | ナノ



sins
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永遠に叶わない恋なら
いっそ消えない傷をつけて
俺の証を君のナカに遺したい




「あぁっ・・あっ!あ・・・」



『ん・・・』





どんなに噛み付いたって
どんなに擦ったって




「今・・だめ・・入れちゃ・・・!」



『うるさい・・・』




想いは砂のように
指の間をすり抜けていく


どんなに想っても届かない
こんなに近くにいるのに




「いやぁっ・・・あ・・激し・・・!」



『っ・・・』




君が望むものなら何でも贈ろう
金?花束?愛?それとも・・・




「そこだめぇ・・・バイオレット・・先輩・・・・」




虚ろな君の口から
他の男の名前を聞いた途端に
こみ上げる吐精感が腹立たしい
それだけは贈れないから




「あっ・・大き・・ああ!!イく・・!」




『・・・っ出すぞ』




「中はだめぇ!・・・っ!!」




幕引きはあっけなくて
綻んだ花弁からこぼれ落ちる
俺の白濁を拭う姿が扇情的で
これ以上俺を煽るつもりか





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