短編小説 | ナノ



好き合うどうし。
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『なぁマリア』

「何よ」

『・・・付き合ってんのか?』


やっぱその話題だよねー・・・
この前見られちゃったし


「まぁ」

『へえ・・・』


しばしの無言
私の顔をのぞき込むチェスロック。


「聞きたいことあるなら聞けば?」

『・・・なんか』

「うん」

『お前と先輩・・・なんか似てんなーって』


びっくりした。
そんなこと感じたこともなかった。


「・・・そう?」

『好きなモン同士似るもんなのかね』


たぶん私いまチェスロックより顔赤いはず
あわててそっぽを向く


『いいんじゃねーの?雰囲気わるくないぜ』


ゴロンと寝転がりながらチェスロックが言う
その表情はやわらかい。


『先輩も楽しそうだしな』


「チェスロック・・・ごめん」

『なんだよ』


くるっと体温計をひっくり返して見せる
文字盤が見えた途端チェスロックの
顔が引き攣って


『んあぁ!?やっぱ熱あんじゃねーか!!』

頭を軽く小突かれる。

『んだよまた2人して!』


真っ赤になってるチェスロックの額に
そっと氷袋をあてた。


ごめんね、精一杯の照れ隠し。








end








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