好き合うどうし。 2/4
『どんくさいね』 『うっ』 こうかはばつぐんだ。 コツコツと近付いてくる。 『熱あるの?』 先輩に体温計を見せて。 ポーカーフェイスの先輩。 『・・・ないね』 『なんスよ・・・』 まるで口裏を合わせたかのように 同じようなことを言う先輩。 必死に笑いを堪える。 『でも何かダルいんスよ・・・』 『そうだろうね』 『?・・・すいません寮弟の仕事できなくて』 『いいよ。今日は何も無いし』 じゃあチェスロックのことよろしくね、と 私の頭をくしゃっとなでて 部屋をあとにする先輩。 信頼されてるなーと思う。 だってチェスロックだってとりあえず男だし。 再びチェスロックとふたり。
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