短編小説 | ナノ



好き合うどうし。
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『どんくさいね』

『うっ』


こうかはばつぐんだ。
コツコツと近付いてくる。


『熱あるの?』


先輩に体温計を見せて。
ポーカーフェイスの先輩。


『・・・ないね』

『なんスよ・・・』


まるで口裏を合わせたかのように
同じようなことを言う先輩。
必死に笑いを堪える。


『でも何かダルいんスよ・・・』

『そうだろうね』

『?・・・すいません寮弟の仕事できなくて』

『いいよ。今日は何も無いし』


じゃあチェスロックのことよろしくね、と
私の頭をくしゃっとなでて
部屋をあとにする先輩。
信頼されてるなーと思う。
だってチェスロックだってとりあえず男だし。

再びチェスロックとふたり。







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