短編小説 | ナノ



MONSTERS
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!!ヴァンパイアパロです








『・・・おや』


しまった、と思った時には
もう遅かった


『あなたは・・・』


ゆっくりと近づいてくる
靴音だけが不気味に響いて


紫寮の宿舎裏
時刻は真夜中
普通の人間ならこんな闇夜に出歩けない
・・・はずなのに


「ミカエリス・・・せん、せい」


干からびかけたソレから思わず手を離す
ドサッと音がして、さっきまで動いていた
ソレがゴロリと地面に転がる
垂れ流された濃厚な血の匂いに今更気付く


『お食事中でしたか』


「こ・・・来ないで!!」


来るなと言っているのにこの男
嗤い顔に背筋がゾクリと凍る


・・・逃げられない
ヒトより過敏な本能が警鐘を鳴らしてる





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