MONSTERS1/3
!!ヴァンパイアパロです
『・・・おや』
しまった、と思った時には
もう遅かった
『あなたは・・・』
ゆっくりと近づいてくる
靴音だけが不気味に響いて
紫寮の宿舎裏
時刻は真夜中
普通の人間ならこんな闇夜に出歩けない
・・・はずなのに
「ミカエリス・・・せん、せい」
干からびかけたソレから思わず手を離す
ドサッと音がして、さっきまで動いていた
ソレがゴロリと地面に転がる
垂れ流された濃厚な血の匂いに今更気付く
『お食事中でしたか』
「こ・・・来ないで!!」
来るなと言っているのにこの男
嗤い顔に背筋がゾクリと凍る
・・・逃げられない
ヒトより過敏な本能が警鐘を鳴らしてる
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