フラッシュバック2/4
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「レドモンド先輩に頼まれた資料があって」
そう言って赤寮に行った
君がなかなか戻らない。
もう消灯前だし、心配になって
門扉を閉めようとする守衛に一言掛けて。
それでも戻らないから傘を持って
門扉まで降りて待ってみる。
やっと戻ってきた君は傘もささずに
肩で息をしていて
泣いてることにすぐ気がついた。
「先輩!!バイオレット先輩!!」
ボクの名前を呼びながら飛び込んできた君
雨で分かりにくかったけれど
なんだか匂いが違う。
それに・・・鎖骨に赤い傷。
あぁ、何かあったんだなって
その「何か」も大体当たりがついた。
キスしてみても・・・何か違う。
香りが?感触が?・・・気持ちが?
「バイオレット先輩・・・・・!!」
バスルームから聞こえる
ボクの名を叫ぶ君の声・・・
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