短編小説 | ナノ



Silent Killer
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「い、入れてぇ・・・っ」


『これ?』


それは大きく天を仰いでいて
・・・夢中で彼の腰を引き寄せる
涙ぐんだ瞳で彼を見つめれば



『・・・マリア』



とうとう、彼の声色からも余裕が消える



「・・・あぁっ!」


ついに先輩の灼熱が入ってきて
グチャ、と粘膜が絡まり合う音だけが響く


『とろっとろ・・・』


「あっ!あっ!・・・あぁっ!」



いちいち襞に引っかかって
その度まるで蛇口からお湯が出るように
奥の奥から熱い何かが溢れて



「いやぁっ、あっ、あっ・・・!」


『マリア、好きだよ・・・愛してる・・・』



もう・・・
愛の言葉なんて今囁かれたら・・・

私、どうなるかわかんないよ?



「好き・・・好きぃ・・・先輩っ・・・」


『あっ、マリアっ』


「もっと・・・やだ・・・もっと・・・あぁ・・・!!」


『・・・っ』


ヤラシイ言葉が勝手に口をついて出る


先輩の上に乗って腰を夢中で動かして
甘く舌を絡ませれば
境目なんてないくらい一体になって


もう、全部溶けてなくなっちゃいそう



「もっ、あ、あっ・・・・・・ああっ!」


『・・・あっ!』


真っ白な意識の中
ナカに熱い迸りが広がって
子宮に飲み込まれていくのが分かる


・・・先に戻ってきた先輩に抱きしめられて
未だ浮遊する意識の中、キスを受け入れる



『マリア・・・』


「はぁっ・・・先輩」



お互い濡れた体を密着させて
繋がったままのそこがジンジン痺れて



『たまには・・・寝起きもいいね・・・』


「・・・たまには、ね」





私たちは笑いあい指を絡ませあって
再び白いシーツに溺れた。






END




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