共通性感帯
!!バイオレットキャラ崩壊注意です!!


















「・・・・・・・・・」


『・・・・・・』



緊張で手が震える
いや、震えちゃダメなんだけど


『ねぇ』


「・・・・・・ん」


彼が微笑む
やっと片手おわり・・・


『真剣だね』


そりゃぁさ・・・
器用さには自信あるけど
なんとなくこれは・・・


先輩の手を握ってるだけで
暑くなってきて汗出てくるし・・・
変に緊張する



「はみ出ちゃだめでしょ・・・だから」


『適当でいいのに』



あっけらかんと言ってのける先輩
・・・オンナゴコロが分かってないなぁ



「器用さで男には負けたくないのっ」


『ふーん・・・そう?』



芸術家らしい神経質な指先に
ヨレたネイルなんて似合わないでしょ?


はい、と左手を差し出す先輩
利き手。余計に綺麗にしなきゃ・・・



「・・・話しかけないで・・・くださいね」


『・・・』









先輩の手を優しく取って
丁寧に塗っていく


ひと塗りひと塗り呼吸を整えて。
よれないように、はみ出ないように。
色にムラが出ないように、そっと
先輩の指先を刷毛で撫でていく



指1本仕上げるのに
酸欠になっちゃいそう。




「はぁ・・・っ」




『・・・ふふ』




最後の指。

ふぅと息を吐く。


「・・・」


刷毛の余分な塗料を落とし
爪に毛先を置こうとした・・・その時。




『・・・・・・なんか、クる』



「・・・ぷはっ」





ボソリと呟いた先輩の一言に
知らずに止めていた呼吸が急に蘇る








「はぁ・・・な・・・なによっ・・・」



『何でもないよ・・・続けて』



くつくつと喉の奥で笑う先輩。
もう無理・・・
1回緊張の糸が切れたら
手が本格的に震えだしちゃって



「はぁっ・・・もうダメっ!」


『ありがとう』



唇に啄むようにキスをくれる先輩




『それにしてもさ』



最後の1本をさっと自分で塗り
まだ乾ききってないであろう左手で
ティーカップを取る先輩

でもさりげなく爪が当たらないように
取っ手を持っているのがわかる





『なんか変な気分になる・・・』


「え?」


『こう、指先いじられるとね・・・』


「どういうこと?」


『・・・勃っちゃいそうだった』


「ぶっ」



紅茶を吹き出しそうになる私

ふいに私の手を取って爪の先をさらっと撫でる
えも言われぬ感覚がぞわっと
背筋を走って・・・すこし肩が竦む



「んっ!」


『・・・わかる?』










私の手を取ったまま
片手でマニキュアの小瓶をくるくると開け
無言で刷毛を取り出す先輩



「・・・先輩?」


『・・・』




静かに1本ずつ塗られていく先輩と同じ漆黒
私よりも数倍手際が良くて




「ん、なんか・・・ほんと・・・」


『・・・』


「変な感じっ・・・」




ひやりとしたネイルが指先に施される度
ぞくぞくと何かが沸き立つようで・・・
くすぐったさを通り越して・・・ヤラシイ。



『・・・ね』



無音の中で私の手を見つめる
先輩の長い睫毛も、華やかな相貌も
真剣な眼差しと相まっていっそう官能的



指先を丁寧に愛撫されているような錯覚

なんだかふたりだけの世界にいるみたい




全て塗り終わる頃には耳まで熱くなって
まだネイルの施されていない方の手で
思わず顔を覆ってしまう

先輩の顔が見れないほど意識してしまって
目を開けることが出来ない。


なんだか少女みたいで・・・恥ずかしい。





『ね、なんか・・・エロいよね』


「・・・・・・・・・・・・うん」




『ボクたち指先が性感帯なのかも』












end








はい!

バイオレット先輩ってなんとなく
言いたいこと言っちゃう雰囲気なので
さらっとエロワード言わせたかった!!


いみは!ない!!!


ただマニキュア塗られる時
私もすっごい苦手ですだ・・・。
ぞわぞわすんねん・・・


お粗末さまでしたー!


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bkm





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